第4句集『朋哉句抄2012-2021』を刊行しました。
俳句を始めてから10年間の句の中より、特に愛着のある373句を収めています。
2024年4月19日刊 私家版 限定100部 非売品。
自選12句
春の川日の照つてゐてつまらなく
むかしむかしあるところにや桃の花
高くから雨降つてくる五月かな
こころもち大きな方の柏餅
かきまぜてみてもきれいな蜜豆よ
昼寝の子簡単な顔してゐたる
ピンポンをしたり団扇であふいだり
立ち上がるときに夜長と思ふなり
秋の雨ビニール傘の上に降り
ちりぢりに飛んで黄色や秋の蝶
たてかけてある雨傘の寒さかな
思ひ出す冬日はいつもそのあたり
第三句集『朋哉句集三』を刊行しました。
2022年5月31日刊 私家版 限定100部。
ご所望の方は1部頒価3000円（送料込）でお譲りしています。
件名を「朋哉句集三希望」として住所、氏名を明記の上、
wakasugitomoya☆yahoo.ne.jp （☆は@に変換）までメール下さい。
〈朋哉句集三 自選15句〉
はうれん草隅にやつぱり除けてある
春の川日の照つてゐてつまらなく
夕方は子と散歩して子供の日
こころもち大きな方の柏餅
ピンポンをしたり団扇であふいだり
噴水の上にも雨の降つてをり
片方の足上げてゐる昼寝かな
ちりぢりに飛んで黄色や秋の蝶
雨傘の中に子供と話す秋
柿甘きことをわざわざ言ひに来て
顔洗ふ水の出てくる寒さかな
隅々に炬燵の上を知り尽くし
風邪薬飲むとき水の味のして
雪まろげ土をはがして止まりけり
夕方は氷が見えて星が見え
第二句集『朋哉句集二』を刊行しました。
2019年9月9日刊 私家版 限定100部。
ご所望の方は1部頒価3000円（送料込）でお譲りしています。
件名を「朋哉句集二希望」として住所、氏名を明記の上、
wakasugitomoya☆yahoo.ne.jp （☆は@に変換）までメール下さい。
〈 朋哉句集二 自選15句 〉
平凡なはうれんさうのごまよごし
落ちてゐるものを椿とおもふなり
エイプリルフール曇りつぱなしかな
緑陰の中の日向を見て通る
子にものを教へることの蒸し暑く
かきまぜてみてもきれいな蜜豆よ
昼寝の子簡単な顔してゐたる
立ち上がるときに夜長と思ふなり
秋の雨ビニール傘の上に降り
いい雲の出てゐる秋の彼岸かな
運動会親子歩いて帰りけり
あたたかき干柿のまだ干してあり
思ひ出す冬日はいつもこのあたり
雪の日の昼のなかなか長かりし
喜んでくれる人なし雪うさぎ
第一句集『朋哉句集』を刊行しました。
2015年5月12日刊 私家版 限定100部。
ご所望の方は1部頒価3000円（送料込）でお譲りしています。
件名を「朋哉句集希望」として住所、氏名を明記の上、
wakasugitomoya☆yahoo.ne.jp （☆は@に変換）までメール下さい。
〈朋哉句集 自選10句〉
あつさりと春の景色を描きけり
空箱を見てゐる春の寒さかな
高くから雨降つてくる五月かな
端居してそのあくる日の端居かな
手向けたる秋草の名は知らざりき
甘くなき秋の彼岸の団子かな
あきかぜやいつまでもある潦
日当たりの良いところには良い枯葉
たてかけてある雨傘の寒さかな
楽しみな冬日の差して来りけり
〈主な雑誌掲載〉
2024年1月 本阿弥書店『俳壇 2月号』・・・「俳壇ワイド作品集」に7句寄稿
2023年8月 角川文化振興財団『俳句9月号』・・・「クローズアップ」に7句寄稿
2022年11月 東京四季出版『俳句四季12月号』・・・「俳句四季新人賞最終候補者競詠」に5句寄稿
2021年11月 東京四季出版『俳句四季12月号』・・・「俳句四季新人賞最終候補者競詠」に5句寄稿
2021年9月 文學の森『俳句界10月号』・・・「40代俳人」に7句寄稿
2020年12月 東京四季出版『俳句四季1月号』・・・「精鋭16句」に16句寄稿
2020年4月 KADOKAWA『俳句5月号』・・・「今日の俳人」に7句寄稿
2019年1月 KADOKAWA『俳句2月号』・・・「100人が読む！金子兜太の100句」に寄稿
2018年11月 東京四季出版『俳句四季12月号』・・・「俳句四季新人賞最終候補者競詠」に5句寄稿
2016年7月 角川学芸出版『俳句8月号』・・・「名句に近づく！推敲のいろは」に寄稿
2015年7月 文學の森『俳句界 8月号』・・・「未来の俳句人」に10句寄稿
2014年7月 本阿弥書店『俳壇 8月号』・・・「俳壇ワイド作品集」に7句寄稿
2014年5月 角川学芸出版『俳句 6月号』・・・「新鋭俳人20句競詠」に20句寄稿
2014年2月 角川学芸出版『俳句 3月号』・・・第2回星野立子賞受賞作15句抄掲載
若杉朋哉へのお問い合わせ、作品寄稿その他のご依頼は、
wakasugitomoya☆yahoo.ne.jp（☆は@に変換）まで。
