朋哉句抄2012-2021

第4句集『朋哉句抄2012-2021』を刊行しました。

俳句を始めてから10年間の句の中より、特に愛着のある373句を収めています。

2024年4月19日刊 私家版 限定100部 非売品。

自選12句

春の川日の照つてゐてつまらなく

むかしむかしあるところにや桃の花

高くから雨降つてくる五月かな

こころもち大きな方の柏餅

かきまぜてみてもきれいな蜜豆よ

昼寝の子簡単な顔してゐたる

ピンポンをしたり団扇であふいだり

立ち上がるときに夜長と思ふなり

秋の雨ビニール傘の上に降り

ちりぢりに飛んで黄色や秋の蝶

たてかけてある雨傘の寒さかな

思ひ出す冬日はいつもそのあたり